監督:T・J・ミラー
主演:ライアン・レイノルズ
あらすじ
元特殊部隊のウェイド・ウィルソンは、バーで娼婦のヴァネッサと出会い、交際する。しかし、幸せもつかの間。末期のクソ肺がんだと申告される。
そのようなとき、スーツ姿の男がバーを訪れ、ウェイドにある話を持ちかける。なんとガンを治せるというのだ。そして、スーパーヒーローになれる、と。
一度は断るが、ヴァネッサのために男の話に乗る。
しかし、ウェイドに施されたのは、ミュータント遺伝子を活性化させるクソ血清を投与する人体実験だった。
実験は成功。ウェイドのガンは完治し、不死身の体になる。しかし、副作用で醜い姿となってしまった。
ウェイドは元の姿に戻してもらいヴァネッサと再会すべく、施設の所長エイジャックスを追い、ここにデッドプールが誕生する!
感想
ギャグの嵐だが、根本にあるヴァネッサとウェイドのラブストーリーがしっかりしているため、安定した仕上がりになっています。
最近のヒーロー映画は長く続くシリーズものだったり、壮大な物語の一部だったりと、設定が複雑化しています。でも、この『デッドプール』は違います。X-MENのキャラクターでありながら単体の映画として独立しており、気軽に楽しめます。しかも超おもしろい。
アクションも一級品です。『キャプテン・アメリカ ウィンター・ソルジャー』とかと同じくらいのハイレベルだと思います。
悪役のフランシスはあんまりパッとしませんが、どんな傷でも治せるデップーと全く痛みを感じないフランシスという対比がなかなか良いです。
デップー、コロッサス、ネガソニック・ティーンエイジ・ウォーヘッドのトリオも素晴らしい。
ひたすら正義で紳士のコロッサスとそれを笑い飛ばし反抗するデップー。それを見て笑っているネガソニック。次回作でも彼らの活躍を観たいものです。
第四の壁を超える演出は、観客に向かって話すコメディの役割と、ナレーションの代わりという役割を持っていました。そのおかげで、笑いながらも自然と物語に入り込めました。
そもそもネタの入れ方が上手です。無理やりねじ込んだ感が無いので素直に笑えます。
公開まで長い長い道のりだった『デッドプール』。低予算ながらここまでおもしろいものを作り上げ、R指定映画の歴史を変えたライアン・レイノルズは本当に凄いと思います。『デッドプール』には彼の愛と執念の賜物です。あっぱれ!
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