監督:リチャード・フライシャー
主演:カーク・ダグラス
1954年公開
ディズニーシーにもアトラクションのある映画です。
あらすじ
19世紀後半。海の怪物に襲われ、船が次々と沈没する事件が発生した。アメリカ海軍は怪物捜索のため軍艦を派遣。アロナクス教授にも同行することを要請する。
しかし、軍艦は攻撃を受け沈没。
辛うじて生き残ったアロナクス教授と助手のコンセイユは、偶然にも潜水艦ノーチラス号を発見する。そこに同じく生存者の銛打ち、ネッド・ランドも流れ着き、3人で中に入る。
ところが、乗組員に見つかり捕らわれてしまう。
感想
ディズニーシーのアトラクションでノーチラス号に見覚えがあったので、親しみやすい映画でした。
ネモ艦長、アロナクス教授、ネッド・ランドそれぞれの意見は一理あると言った感じで、特定の誰かに感情移入するといったことはできませんでした。
ネモ艦長は過去の経験から心が少し歪んでいます。それを知りながら艦長に共感していく教授の姿はちょっと不気味でした。
同時に、ネモ艦長が命がけで守ろうとした技術(原子力?)を世のためになるとして広めようと言い出したあたりも不気味でした。
この作品には「科学者の責任」というテーマがあるように思います。
ネモ艦長は、彼のみが知る「人類を救うことも、また滅ぼすこともできる技術」が人々の役に立つときが来ると希望を抱いていました。その希望をアロナクス教授に託そうとまでしました。
しかし、その技術がもたらした大爆発を目にした教授は、この技術が失われて良かったのかもしれないと言っています。
この技術を持ち帰っていたら、アロナクス教授はオッペンハイマーになっていたかもしれないのです。
この映画は、アロナクス教授が科学者の責任をネモ艦長から学ぶ物語でもあるのです。
ちなみに、カーク・ダグラスはマイケル・ダグラスの父親で、今年の12月9日が100歳の誕生日です。
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