2016年6月16日木曜日

『ローマの休日』ネタバレなし



監督:ウィリアム・ワイラー
主演:オードリー・ヘプバーン、グレゴリー・ペック
1953年公開

おそらくほとんどの人は名前を知ってるだけで観たことないんじゃないでしょうか?
私もようやく観ました。ホントに名作でした。


あらすじ

ヨーロッパ屈指の歴史を持つ某国のアン王女がヨーロッパ各地を表敬訪問している。最後の訪問地はローマだ。
しかし、過密なスケジュールに耐えられなくなり、ある夜アン王女は宮殿を抜け出して街に出てしまう。

しばらく歩きまわっていたが、睡眠薬を打たれていたせいでベンチで眠ってしまう。
そこに、記者のジョー・ブラッドリーが偶然通りがかり、家まで送ろうとする。しかし、アンは睡眠薬のせいで朦朧としていたため、しかたなく自宅に運び込む。

翌朝、ジョーはアンの正体を知り、独占記事を書こうと画策する。
一方でアン王女は身分を隠し、アーニャと名乗ってローマ観光を始める。そこにジョーが偶然を装って合流し、突然の休日を楽しむ。

王女が行方不明になり、某国関係者は「王女は急病」と発表。同時に情報部に王女の捜索を命じる。


感想

さすが名作と呼ばれるだけあって面白い。さらに、オードリー・ヘプバーンはどのカットでも美しい。無邪気にローマを楽しむ姿に癒されない人はいないでしょう。
あと、びっくりするほどウエストが細い。


アンは頑なに本当の身分を明かしませんが、いずれは王女に戻らなければいけないし、ジョーにお別れを言わなければならない、ということをちゃんと分かっています。でもずっとこのまま自由でいたいと葛藤します。
一方で、ジョーはアンと仲良くしながらも、それを裏切る形で記事にすることに良心の呵責を感じ始めます。
このふたりの微妙な感情の機微が映画に深みを与えているように感じました。
これをどこかの国の映画みたいにセリフで言わないところが良いです。演技だけで語りきります。


ラストの記者会見のシーンがこれ以上ないほど素晴らしいです。ドキドキすると同時に切ない!
ひとりでも多くの人に観て欲しい名作でした。

 

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