スマホのちっさい画面で『フォースの覚醒』を観てみたんですが、なかなか良いですね。どこでも気軽に観られて便利です。
ただ、初見の映画を観ようとは思いませんでした。さすがに迫力が無さ過ぎるので(笑)
これからもちょっとした待ち時間とかにさくっと観たいですね。
希望の光
さて、今回は光の使い方について考えてみようと思います。
J・J・エイブラムスと言えばレンズフレアが眩しいことで有名ですが、それは横に置いておきます。
そのときの状況を説明する意味を持つ光についてです。
ちなみにネタバレ注意です。
まずは、冒頭のシーン。青白い色の惑星の光にスター・デストロイヤーのシルエットが浮かび上がります。そして惑星はそのシルエットに隠されてしまいます。
これからファースト・オーダーが襲ってくるという不吉な空気を作りだしています。
このような光の演出はクライマックスで最も盛んです。
そもそもポーが太陽を見上げながら
「輝いている限りチャンスはある」
って言っちゃってるあたり、「光=希望」であることが強調されています。
この設定はハン・ソロとカイロ・レンが対峙するシーンでとてもうまく使われています。
ハンとレンが向かい合っているとき、上の階にフィンとレイが現れます。そのときに開けた扉から太陽の光が差し込み、ハンとレンを照らします。
このとき、レンには家族のもとに戻るという未来に心が揺れています。そして、涙声で本音を吐露します。同時に、光を差し込ませたフィンとレイが希望であることも表現しています。
スターキラー基地がすべての太陽エネルギーを吸い尽し、あたりが闇に包まれます。すると、ハンとレンを照らしていた光は消え、通路に灯されていた血のように赤い光がふたりを照らします。そして、悲劇が起こります。
これは見た通り、希望の光が消え、カイロ・レンはダークサイドに留まる決意を固めたということです。
最後。レイとレンのライトセーバーバトルの後、倒れたフィンのもとにレイが駆け寄ります。しかし、惑星は崩壊を始めており、どこにあるかも分からないファルコンまでひとりでフィンを運ぶか、見捨てるかしないと助かる望みはない。
この絶望の中、突如レイを一筋の光が照らします。チューイーがファルコンに乗って助けに来たのです。
これこそ「希望の光!」というシーンです。
ジョージ・ルーカスが作った6部作では、このような光の使い方はされていなかったように思います。これもJJのスター・ウォーズの特徴と言えるでしょう。
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