ブルックリンのガキ
なぜスティーブ・ロジャースがバッキーにこだわるのか考えてみました。
まずは、ラムロウと戦ったあとの、スティーブとワンダの会話をヒントに考えてみます。
スティーブは
「バッキーと聞いて、ブルックリンの16歳のガキに戻ってしまった」
と言っていました。
スティーブとバッキーは幼馴染でしたっけ?とにかく第2次大戦が始まる前から親友だったわけですから、見捨てられないのは分かります。
親友のバッキーを取り戻したいのです。
ブルックリンのガキに戻って後先考えず親友を助けに行きたいという気持ちがあるのかもしれません。
でも、そのために現代でできた友だちを裏切る価値はあるのでしょうか。
故郷
『アベンジャーズ エイジ・オブ・ウルトロン』でスティーブがワンダに見せられた悪夢。それは、友だちも、恋人も、家もなくなる。故郷がなくなってしまうことでした。
そのときは平気そうにしていましたが、ここに来てその影響が出てきたのかもしれません。
ペギーの葬儀のとき、スティーブはこう言いました。
「目覚めた時、知り合いは皆死んでいると思った。でも、ペギーだけは生きていてくれた。どんなに幸せだったか」
70年近くも眠っていたため、目覚めた時には故郷はおろか、知り合いすらいませんでした。ペギーだけが、故郷と自分を繋ぐ架け橋だったのです。
そのペギーが死んでしまい、残された橋はバッキーだけになりました。
バッキーを助けるということは、ただ親友を助けるというだけではありませんでした。
自らの故郷を守るためでもあったのです。
ここまで考えて、スティーブの行動が自分の中では理解できました。
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