監督:ジョン・ラセター
制作:ピクサー・アニメーション・スタジオ
共同脚本に『アベンジャーズ』監督のジョス・ウェドンがいて驚きました。
1995年公開の初めてのフル3DCGアニメーションです。初なのにクオリティがものすごいです。犬以外は。
あらすじ
おもちゃが人間がいない間に動き出す!
アンディという男の子のお気に入りのカウボーイ人形ウッディは、他のおもちゃたちに一目置かれるリーダー。
アンディの誕生日が来て、たくさんのプレゼントが送られてきた。そして新しいおもちゃ、スペース・レンジャーのバズがやってきた。
ウッディを遥かに凌ぐギミックを持ったバズは、ウッディに代わりアンディのお気に入りになる。
嫉妬に耐えられなくなったウッディはついに一線を超えてしまう・・・
2つのメッセージ
大人も子どもも楽しめるこの映画には、それぞれに合ったメッセージが用意されているように感じました。
子ども向けのメッセージは、すぐに分かります。
「おもちゃは大事にしましょう」
ウッディたちはそのために戦うし、口でも言ってるので明白です。
わかりにくいのは大人向けのメッセージ。こちらは人それぞれの解釈があると思います。
注目したのは、空を飛ぶバズです。
彼が飛ぶシーンは3回あります。
1回目はウッディ達の前で飛んでみせるとき。勢いを利用して飛んでいるように見せましたが、これはウッディの言う通り格好よく落ちているだけ。
2回目はCMを観て、自分がおもちゃだと初めて気づいたとき。2階の手すりから飛ぼうとして、無様に落ちてしまいます。
3回目はアンディの車まで飛ぶとき。自分がおもちゃだと受け入れた上で見事に飛びます。バズ曰く、格好よく落ちているだけ。正確には滑空してます。
2回目に飛ぼうとした時、バズは自分がおもちゃであることを受け入れられずにいました。そして、自分がスペース・カウボーイであることを証明するために飛びます。
3回目では、彼はおもちゃとして飛びます。ここが2回目と違うところです。重要なのは、おもちゃなのに飛べたことです。
なぜ飛べたのでしょうか?
それはおもちゃであることを受け入れた上で、おもちゃとして飛んだからです。
これがメッセージです。
おもちゃはおもちゃとして初めてその真価を発揮できる。つまり、本来の役割通りの場所でこそ、実力を発揮できるということです。適材適所ですね。
偉そうに言ってますが、「つまり」以降はあんまり自信ないです。
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